【ルールメモ】トランプルの処理
2012年11月14日 「実際、極めて単純なことだが、二本足で歩いて間もないお前には、少々説明に時間が掛かりそうだ。」――ジェイス・ベレレンから野生語りのガラクへ
トランプルについて初心者向けと自分用のメモ。トランプルは複雑なルールでもない、別の効果が影響しない限りは。とりあえず最初にトランプルのルール(M10以降)を確認してみる。
これだけだと読んでいて眠くなるので実際にケース別で処理例を書いてみる。
Ex.1)接死とトランプルが複合した場合
接死を持つ2/2の《酸のスライム》を対象として第1メインフェイズで《狩られる者の逆襲》を唱えた。ターン終了時まで+6/+6の修整を受けるとともにトランプルを得た「8/8 接死 トランプル」の《酸のスライム》1体で攻撃宣言をしたところ、10/10の《グール樹》でブロックされた。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに7点のダメージ、《酸のスライム》と《グール樹》は死亡。接死とトランプルを同時に持つクリーチャーは1点のダメージを振り分けただけで"自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージ(致死ダメージ)"となるので、《酸のスライム》は1点をグール樹に割り振った後で残りの7点をすべてプレイヤーに振り分けても良い。
Ex.2)ブロックしているクリーチャーが有効なプロテクションを持っている場合
2/2の《灰色熊》を対象として第1メインフェイズで《狩られる者の逆襲》を唱えた。ターン終了時まで+6/+6の修整を受けるとともにトランプルを得た「8/8 トランプル」の《灰色熊》1体で攻撃宣言をしたところ、「二段攻撃、プロテクション(黒)、プロテクション(緑)」を持つ《ミラディンの十字軍》でブロックされた。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに6点のダメージ、《灰色熊》に4点のダメージ、《ミラディンの十字軍》はダメージなしで生存。これは「実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力や効果は考慮に入れない」ルールが関係する。プロテクションは指定された性質を持つ発生源から与えられるすべてのダメージを軽減し0にするが、軽減されるのはプロテクションを持つパーマネントそのものに与えられるダメージだけ。この場合はプロテクションの効果を考慮せずに致死ダメージである2点を割り振った後に余った6点をプレイヤーに与えていい。ただし、《ミラディンの十字軍》に与えた2点のダメージは軽減される。類似例では《濃霧の層》の「濃霧の層が与える戦闘ダメージと濃霧の層に与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。」も同じ。
Ex.3)ブロック宣言後にブロッカーが消滅した場合
「9/9 トランプル」の《無限のワーム》で攻撃宣言をしたところ、《錬金術師の弟子》でブロック宣言された後に《錬金術師の弟子》の起動能力で自身を生贄に捧げてドローを行った。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに9点のダメージ、《無限のワーム》にはダメージなし。「トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーに割り振られる」という部分が関係する例。また戦闘ダメージ・ステップ以前に場を離れたクリーチャーは戦闘ダメージを与えられないので《無限のワーム》はダメージを受けない。
トランプルについて初心者向けと自分用のメモ。トランプルは複雑なルールでもない、別の効果が影響しない限りは。とりあえず最初にトランプルのルール(M10以降)を確認してみる。
トランプルを持つ攻撃クリーチャーのコントローラーは、ダメージをまずそれをブロックしたクリーチャーに割り振る。それらのブロック・クリーチャーすべてに致死ダメージが割り振られた場合、攻撃クリーチャーのコントローラーは、残りのダメージを、ブロック・クリーチャーと防御プレイヤーまたは攻撃しているプレインズウォーカーに選んで割り振る。致死ダメージを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーが負っているダメージや同時に与えられる他のクリーチャーからのダメージも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力や効果は考慮に入れない。コントローラーはそれらのクリーチャーすべてに致死ダメージを割り振る必要はないが、その場合には防御プレイヤーやプレインズウォーカーにはダメージを割り振ることはできない。
トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーに割り振られる。
トランプルを持つクリーチャーがプレインズウォーカーを攻撃した場合、そのプレインズウォーカーが戦場を離れていたり、その忠誠度以上の戦闘ダメージが割り振れる状態であっても、戦闘ダメージを防御プレイヤーに割り振ることはできない。
これだけだと読んでいて眠くなるので実際にケース別で処理例を書いてみる。
Ex.1)接死とトランプルが複合した場合
接死を持つ2/2の《酸のスライム》を対象として第1メインフェイズで《狩られる者の逆襲》を唱えた。ターン終了時まで+6/+6の修整を受けるとともにトランプルを得た「8/8 接死 トランプル」の《酸のスライム》1体で攻撃宣言をしたところ、10/10の《グール樹》でブロックされた。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに7点のダメージ、《酸のスライム》と《グール樹》は死亡。接死とトランプルを同時に持つクリーチャーは1点のダメージを振り分けただけで"自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージ(致死ダメージ)"となるので、《酸のスライム》は1点をグール樹に割り振った後で残りの7点をすべてプレイヤーに振り分けても良い。
Ex.2)ブロックしているクリーチャーが有効なプロテクションを持っている場合
2/2の《灰色熊》を対象として第1メインフェイズで《狩られる者の逆襲》を唱えた。ターン終了時まで+6/+6の修整を受けるとともにトランプルを得た「8/8 トランプル」の《灰色熊》1体で攻撃宣言をしたところ、「二段攻撃、プロテクション(黒)、プロテクション(緑)」を持つ《ミラディンの十字軍》でブロックされた。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに6点のダメージ、《灰色熊》に4点のダメージ、《ミラディンの十字軍》はダメージなしで生存。これは「実際に与えられるダメージの量を変化させ得る能力や効果は考慮に入れない」ルールが関係する。プロテクションは指定された性質を持つ発生源から与えられるすべてのダメージを軽減し0にするが、軽減されるのはプロテクションを持つパーマネントそのものに与えられるダメージだけ。この場合はプロテクションの効果を考慮せずに致死ダメージである2点を割り振った後に余った6点をプレイヤーに与えていい。ただし、《ミラディンの十字軍》に与えた2点のダメージは軽減される。類似例では《濃霧の層》の「濃霧の層が与える戦闘ダメージと濃霧の層に与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。」も同じ。
Ex.3)ブロック宣言後にブロッカーが消滅した場合
「9/9 トランプル」の《無限のワーム》で攻撃宣言をしたところ、《錬金術師の弟子》でブロック宣言された後に《錬金術師の弟子》の起動能力で自身を生贄に捧げてドローを行った。この後の処理は?
Ans.ブロック側のプレイヤーに9点のダメージ、《無限のワーム》にはダメージなし。「トランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされ、しかし戦闘ダメージを割り振る段階でブロック・クリーチャーがいなければ、その戦闘ダメージはすべて攻撃した先のプレイヤーやプレインズウォーカーに割り振られる」という部分が関係する例。また戦闘ダメージ・ステップ以前に場を離れたクリーチャーは戦闘ダメージを与えられないので《無限のワーム》はダメージを受けない。
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